日時 航路 輸送手段
2006年05月中旬 ブエノスアイレス(アルゼンチン) → 神戸(日本)

情報収集アルゼンチン側手続き日本側手続き総費用

輸送ルート (所要日数は約50日)

▼―2006年05月。バイクでの世界一周を目指し、14ヶ月前にカナダのバンクーバーをスタートした僕等は、ようやく南米最後の国アルゼンチンにいた。首都ブエノスアイレスから次なる大陸ヨーロッパへ向け、バイクの輸送をしようと手続きを進めている最中に、なんと美奈の妊娠が発覚。急遽めでたく日本へ帰国する事となった。

ブエノスアイレス(アルゼンチン)から神戸(日本)まで、船でバイクを輸送した際の情報をここに記す。

1.情報収集

▼南米大陸の中では、ブラジルと並んで先進国と言えるアルゼンチン。スペイン語圏と言えど、その首都ブエノスアイレスであれば英語を話せるオフィスワーカーが多く、国外へのバイク輸送に関して情報収集はそう難しいことではない。

とりあえずバイクの輸送にかけられる時間があまりなく、手っ取り早く輸送してしまいたいという事であれば、先人達の残した情報を頼りにするのが賢明と言えるだろう。まずは「WTN−J」のサイトで調べたり、ブエノスアイレスにある日本人宿「日本旅館」にある情報ノートで、過去の情報を見てみよう。(但し情報は日々絶えず変化していくものなので、完全に信用しきってしまうのも少し恐い。参考程度にするのが良さそうだ。)

もしこの情報収集に、たっぷりと時間が割けるのであれば、イエローページ(電話帳)で運送業の欄を開き、目ぼしそうな会社をピックアップして、手当たり次第に電話やメールで問い合わせをするのも一つの方法としてある。

どちらにせよ、大切なバイクを輸送する会社を選ばなければならないので、とにかく慎重を期して情報を集める。僕達の場合、当初はヨーロッパにバイクを輸送する予定であった為、欧州系の輸送会社をピックアップして調べていたという事情がある。しかし、行き先が急遽日本に変更となった為、それらの会社の中から日本へも船便の輸送ルートを持っている会社、そして何よりも海外ツーリングライダー達の利用実績もある「Hellman World Wide Logistics」という輸送会社を選ぶこととなった。

会社名 Hellman World Wide Logistics
電話 5552−2000
住所 Av Corrientes 531−6階,C1043AF,Buenos Aires
※場所はブエノスアイレスのセントロ(中心部)。コリエンテス大通りはセントロの中でも大きな通りに属し、地球の歩き方にも載っている通りである。日本旅館からはバスで30分程度。英語を話せるスタッフ勤務。セントロは基本的にバイクの駐車場がない為、日本旅館からならバスで行くのが無難である。

2.アルゼンチン側手続き

@Hellmanのオフィスに行く。(見積もり/予約/書類受け取り)


Escribana(公証人役場)
まずはこれから。ここには数回通うことになる。はじめにヘルマンのオフィスに行きバイク輸送費用の見積もりを依頼する(これはメールでも可)。この時極力具体的にバイクのサイズ(縦x横x高さ)、バイク輸送の時期、輸送場所を伝える。ちなみに日本行きなら東京、横浜、名古屋、大阪、神戸ならどこでも同料金。その他の都市へも輸送可能だが、主要な港へ着いた後にトラックでの輸送となる為別料金が必要とのこと。

見積もり書の金額でよければ担当者へ予約を入れ、後日担当者から指定された日に、再びヘルマンのオフィスへと書類を取りにいく。

AEscribana(公証人役場)に行く。

次のB書類手続きを行う前に、1つだけ事前作業が必要となる。パスポート全ページのコピーを取り、そのパスポートコピーが本物であるという事を公証人役場で認証してもらう。手数料は1人10ドル(約1100円)

会社名 Escribana
住所 Av Corrientes 524−9階,Buenos Aires
※公証人役場は弁護士が兼業でやっているらしく、いつも昼1時以降しかやっていないとの事。要注意。場所はコリエンテス大通りを挟んで、ヘルマンのオフィスの斜め向かいにある。ちなみにすぐ傍にコピー屋もある。

BEMBAに行く。(書類手続き)


バスターミナル傍のEMBA
次にEMBAという事務所(恐らく税関)で書類の手続きをする。(この時にバイク自体はまだ不要)
ここで必要な書類は以下の通り。

・パスポート原本
・パスポート全ページのコピー(公証人役場で認証済のもの)
・バイクの登録証書
・ペルミソもしくはカルネ
・出国航空券(旅行会社の予約画面コピーでも可)
・@でヘルマンからもらった書類

上記書類をEMBAへと持って行き、係員に渡し手続きをやってもらう。所要時間約30分。費用は特にかからなかった。

会社名 EMBA (ドアにADUANAと書いているので多分税関)
電話 4311−0692
住所 Av Ramon Castillo y Av de los inmigrantes,Buenos Aires
※場所はブエノスアイレスのバスターミナルから徒歩5分程度。日本旅館からだとバスで40分程度。コンテナ密集エリアの片隅にあるので、場所はちょっと見つけにくいかもしれない。

CMERCOCARGAに行く。(バイクの梱包/受け渡し)


バイクの梱包風景
次にここの保税倉庫でバイクを木枠に梱包し、引渡す作業を行う。ヘルマンの担当者から教えられた係員の所へ行き、倉庫の片隅でバイクの梱包を始める。梱包を始めると言っても、基本的には手馴れた感じの係員がやってくれるのだが、自分も参加して手伝った方が断然早い。というか、手伝わされる。(ちなみにバイクの梱包をやりながら、並行して書類手続きも行わねばならないので、できれば誰か1人助っ人を連れてきていた方が良い)

バイクの梱包はとても簡素なもの。木製のパレットにバイクを載せ、まわりをベニヤ板で囲い、木材で補強をするというもの。それでも廃材を集めてきて、それを加工して組み立ててと、全くゼロからのスタートなので、ほぼ丸一日かかる。バイクをパレットに載せる前に、ガソリンを全て抜き取り、バッテリー端子、ミラー、フロントタイヤ、フロントフェンダーを外す。一緒に梱包した内容は、バイク2台、外したミラー、フロントタイヤ、フロントフェンダー、30リットルアルミボックス4個(不要な工具等もボックス内に入れてある)。梱包が全て終わったら、メジャーを借り自分の手で梱包体積を量り、しっかりと何かに書き留めておく。梱包代金としてバイク1台あたり150ドル(約16500円)、書類手続代として40ドル(約4400円)

※ちなみに僕達の実際の梱包体積は「3.08u」

会社名 MERCOCARGA
電話 4222−0396
住所 Sargento Ponce 748,Buenos Aires
※場所はボカ地区にあり、日本旅館からはタクシーだとおよそ20分ぐらいの距離である。

DHellmanのオフィスへ支払いに行く。

保税倉庫でバイクを梱包し終わった翌日に、ヘルマンのオフィスへと行き輸送代金の支払いを行う。この時に日本での受け取り時に必要な書類「請求書(インボイス)」を受け取り、内容を確認する。必ず日本での連絡先も確認しておく。

アルゼンチン側の手続きはこれで終了。何があるか分からないので、バイクがブエノスアイレス港を出たのを確認した後に自分も出国したほうが良い。

3.日本側手続き


神戸での受け取り
日本側の手続きはいたって簡単である。あらかじめヘルマンから教えてもらった日本側業者(JTBカーゴ)にコンタクトを取っておき、バイクが日本に入港したら知らせを受けられる様にしておく。

その業者から連絡を受けた後に指定された港の倉庫へ向かう。(ちなみに僕達の場合は日本側通関作業をJTBカーゴに代行してもらったので、日本側通関作業は自らやっていない。)

倉庫でバイクの梱包を解き、バイクを組み戻して出発!

4.総費用(バイク2台分全て)

<アルゼンチン側費用>
梱包体積 = 3.08u = 188cm x 126cm x 130cm
請求項目 請求金額
バイク輸送代 $1,026
公証人役場 $   20
梱包代 $  300
税関検査料 $   40
総合計  (約152,500円)$1,386

<日本側費用>
請求項目 請求金額
通関料 ¥11,800
税関検査料 ¥24,000
入出庫料 ¥ 4,928
保管料 ¥   850
横持料 ¥ 4,700
CFS CHARGE ¥22,952
総合計 ¥69,230

※ちなみに後から聞いた話によると、もし日本側通関作業を自分で行った場合の総費用(日本側)は、バイク2台分で3〜4万円程度(バイク1台あたり1.5〜2万円程度)との事。