日時 航路 輸送手段
2005年02月中旬 神戸(日本) → バンクーバー(カナダ)

輸送ルート

▼ 島国日本。僕達の国は欧米諸国とは違い、もちろん国境が陸続きにはなっていません。日本からバイクを持ち出して海外ツーリングをするとなると、この事はいやでも意識しなければなりません。その昔はこの日本独自の環境によって独自の政策・独自の宗教等を生んできましたね。

バイクの海外輸送とは海外ツーリングを始める時の第1歩です。これはもう一種の楽しい儀式みたいなもんです。現在の日本は経済大国という事もあり輸送に関しては世界中にルートを持っています。これは大変助かります。今回僕達が行ったバイクの輸送に関してフローチャートにすると大体こんな感じになります。

<日本側での手続き>

日本側での手続き
情報収集をする
問い合わせ・見積もり
カルネ申請
バイクの搬入

1.情報収集をする
何はともあれまずはこれからです。幸い現在はインターネットで検索する事でいろんな情報を調べることができますので、情報収集の手段にはそんなに苦労しないと思います。実際にバイクを海外輸送した方々にメールで連絡をとってみるのもよいと思います。僕達は時間の許す限りインターネット上で調べていきました。

2.問い合わせ・見積もり
情報収集がある程度済んだ後は、各社へメールや電話等で実際に問い合わせをしてみました。実際にどういうルートを持っているのか?またそのスケジュールは?その料金は?等などです。この時、話しがあやふやになってしまわない為にも、実際に現地でバイクを受け取りたい日時等はあらかじめ決めておきます。輸送料金に関しては実際にバイクを梱包してからでないと分からない部分もあった為、アバウトな感じで捉えておきました。ある程度時間をかけて数社とやりとりをしてみた結果、結局僕達は「日本通運」さんにお願いする事にしました。理由としては「バイクの海外輸送に関しての実績がある」「海外支店を持っている」「対応してくれた方が非常に感じ良い」といった所です。本当は料金に関しては見積もり段階ではもっと安く提示してくれた会社もあったのですが、前出の理由から結局のところあまり料金は変わらなくなるんじゃないかという考えのもと、あまり重要視はしませんでした。実際に輸送をお願いする会社を決めた後は、担当の方と細かいやり取りをメール・電話等で行いました。

3.カルネ申請(必要な場合のみ)
通常は問い合わせ・見積もりと平行してカルネ申請の準備を進めます。(カルネ申請に関しての詳細はJAF参照)今回僕達がバイクを送る先はカナダです。2005年02月現在カナダはカルネ使用ができない国となっていますので、通常であればカルネ申請は不要です。通常の一時輸入という形にして無税でバイクの一時持込が可能だからです。またカナダ以遠のアメリカ・中米・南米各国に関してもカルネを使用せずにバイクの一時持ち込みは可能な様なのですが、持っておいたほうが何かと便利だろうという事で僕達は保険の意味を込めてカルネを持っていきます。北中南米のみであれば必ずしもカルネは必要ないと思います。(各国輸入に関する規定は随時変更されていきますので、詳細はJAFに相談してみてください)

※「バイクの輸送先国」がカルネを必要な場合、バイクを運送会社へ搬入する前迄にカルネを作成しておく必要があります。今回の輸送先国はカナダでカルネ使用が不要な為、僕達は自分達が飛行機で出国する直前にカルネを作成しました。(2005年04月01日にカルネを受け取り、2005年04月03日に日本を出国します)

4.バイクの搬入
国際貨物船の出航スケジュールにあわせる形でバイクを運送会社の倉庫へ持って行きます。各国税関は未知のウィルス・虫等が入り込みその国の生態系が壊れる事を極端に嫌いますので、持ち込む前にバイクの泥はよく落としておきます。そのスケジュールは大体こんな感じになるという事です。
日時 備考
2005年02月18日 神戸にある運送会社(梱包工場)へバイクを搬入
2005年02月下旬 梱包仕上がり・保税倉庫搬入・通関
2005年03月上〜中旬 神戸港を出航
2005年03月下旬 バンクーバー港へ到着
2005年03月下旬 日通バンクーバー支店倉庫へ到着・検疫・開梱
2005年04月上旬 バイクの通関・引取り・保険加入
上記スケジュールはかなり余裕を持たせてスケジュール作成をしてもらった為、実際はもう少し短いスケジュールにする事は可能だと思います。

神戸にある梱包工場へバイクを搬入した時の様子です。
梱包工場内はこんな感じでした。
輸送中にガソリンが漏れると大変なので、タンク内のガソリンを全て抜いておきます。エンジンオイルは特に抜く必要はないそうです。
バイクの大きさを少しでも小さくする為に、サイドミラーを両側はずします。
バッテリーもはずしておきます。
最後に国際ナンバープレートを取り付けて完了です。

実際にかかった費用

利用日時 2005年02月中旬
輸送会社 日本通運(株)
梱包容積 8.336 M3

梱包品目 バイク ヤマハ・セロー2台
ヘルメット2個
アルミサイドケース4個
テント1個
サーマレストマット2個
※テント・サーマレストマットはアルミサイドケース内へ入れました。

請求項目 請求金額 備考
海上保険料 ¥3,000
輸出通関料 ¥5,900
梱包料 ¥75,024 ¥9,000 x 8.336M3
搬入料 ¥10,000
CFSチャージ ¥33,177 ¥3,980 x 8.336M3
船積料金 ¥10,000
書類作成料 ¥5,000
AMS SURCHARGE ¥3,500
海上運賃 ¥10,669 100USドル
消費税 ¥4,501
バイク2台分 合計 ¥160,771
※バンクーバー(カナダ)でバイクを受け取る際に現地諸費用が別途必要です。

<カナダ側での手続き>

カナダ側での手続き
バイクの通関作業
保険への加入
倉庫での引き取り
いざ出発!

1.バイクの通関作業
カナダ税関 333 Dunsmuir st
ダウンタウンからは徒歩5分ぐらいです
日本からカナダへバイクを輸送した場合、カナダ側でバイクを受け取る前にカナダの税関へ行き通関作業をしなければなりません。ここでは2005年04月に僕が「カルネ通関」した時の様子を紹介します。(※JAFからの資料によると2005年04月の情報ではカナダでカルネの使用はできない事になっています。その為当初僕達もカナダへのバイクの持ち込み自体は通常の一時輸入という形にして持ち込もうと考えていました。)しかし日通の担当者曰く、カナダ税関の職員もこれに関する手続きをよく分かっていないらしく「通常の一時輸入」でも「カルネ通関」でも「どっちでもいいよ〜。」という事でした。となれば手続きが簡単な「カルネ通関」の方を僕達は選択しました。通常の一時輸入にした場合でも「カルネ通関」に比べてペーパーワークが若干増えるだけみたいです。(すいません。詳細は分かりませんが。)
カルネ通関自体は非常に簡単です。税関窓口へ行き「カルネ手帳」「登録証書」「パスポート」を提出するだけです。あとは税関窓口の方の仕事です。税関窓口の担当者も「カルネ」の事をよく分かっておらず、その為に理解してもらえる分の時間はかかりましたが、手続き自体は20〜30分ぐらいで終了します。「カルネ手帳」へスタンプをもらいその場を後にします。

<カナダ税関>
住所:333 Dunsmuir Street Vancouver

2.保険への加入
ICBCオフィス
バイク自体の通関作業が終了してもまだまだバイクには乗れません。日本と同じく「自賠責保険」の様なものに加入手続きをする方が先です。ここバンクーバーでもノースバンクーバーというエリアに外国人旅行者でも加入可能なICBC(Insurance Corporation British Columbia)という保険会社のオフィスがあります。バンクーバーのダウンタウンからはシーバスというフェリーを使い対岸のノースバンクーバーまで渡ります。所要時間は約10分。保険会社のオフィスは降りたフェリーターミナルの真上にあり大変分かりやすいです。で肝心の保険ですが基本的な保障プランで料金は「CA$75/15日間」となっています。これでカナダ/アメリカ合衆国もカバーされます。カウンターの担当の方もこの手続きに大変こなれていて、窓口に行き「登録証書」「パスポート」「日通から発行された輸送内容の詳細コピー」を提出すれば終わりです。

<ICBCオフィス>
住所:151 W Espkanade North Vancouver

3.倉庫での引き取り
感動のご対面!
通関作業、保険加入が終わったあとはいよいよバイクと感動のご対面です。倉庫へ引き取りの予約を入れ指定日時に行きます。するとそこには梱包されている自分のバイクが…。感動です。梱包をはがしてもらい、バッテリー接続・ガソリン注入等日本での元の状態にもどしていきます。約2〜3週間の船旅にも関わらずほとんど錆が浮いてなかったのは意外でした。今回僕が利用した日通バンクーバー支店さんの倉庫近辺にはガソリンスタンドもあり、すぐにガソリンを買えたので大変助かりました。

4.いざ出発!
作業を全て終えたら久しぶりのバイクに跨り出発〜!

ちなみに今回現地で支払った費用は下記の通りです。
請求項目 請求金額
HANDLING CHARGE CA$100
DOCUMENTATION SERVICE CA$260
LABOUR CHARGE CA$100
DESTINATION CHARGE CA$240
COURIER SERVICE CA$ 50
UNPACKING CHARGE CA$150
バイク2台分 合計 (約¥80,000)CA$900